【東洋エンジニアリングのDXへの挑戦】言語の壁を越えたグローバルな協働を目指して

by 高木 早弥奈

日本語

2023-12-21

#Subtitle #Client-Success

私たちは言語の壁を越えた動画活用をAIで実現するJimakuAIというサービスを提供しているスタートアップ企業です。

今回、弊社創業期から長きに渡りJimakuAIをご利用頂いている東洋エンジニアリング株式会社様にご協力頂き、東洋エンジニアリングのDXへの挑戦について詳しくお伺いしました。

東洋エンジニアリング株式会社:

プラントエンジニアリング分野を中心に、グローバルな舞台でプラント建設を手がけているエンジニアリング会社。1961年創設、世界各国に拠点あり。

インタビュー参加者:

DXoT推進部  原田 美香様

JimakuAI株式会社:

日本語と英語に特化した字幕生成サービス「JimakuAI」の開発・提供を行う。2023年3月創業のスタートアップ企業。

インタビュー参加者:

COO 高木早弥奈

東洋エンジニアリングが抱えていたグローバルコミュニケーションの課題とは?

東洋エンジニアリングが直面するグローバルコミュニケーションの課題とは一体なんでしょうか?多国籍チームの協働においては、言語の壁を超えタイムリーに情報共有をすることが鍵になります。DXの力で乗り越えようと取り組む課題について、お聞きしました。

多様なコミュニケーションニーズへの対応

JimakuAI 高木:

それではまず、どのような経緯でJimakuAIのご利用を開始頂いたかというところからお伺いできたらと思います。使ってみようと思って頂いたきっかけや背景はございますでしょうか?

東洋エンジニアリング 原田:

弊社ではグローバルなプロジェクトが多くあり、社内の外国人社員や海外拠点のメンバーとコミュニケーションを取る機会が多くあります。

最近では報告会等の会議を録画して後で共有することや、社内でのDXoT(Digital Transformation of TOYO)の取り組みを、アニメーションや動画で発信して情報共有することが増えています。JimakuAIを初めて知ったとき、動画にスピーディーに翻訳字幕をつけることができると分かり、社内の情報伝達が速くなるのではと考え、利用を始めました。

JimakuAI 高木:

動画を活用してDXの取り組みをされているというのは素晴らしいアイデアですね。もともと御社では動画を積極的に活用されていらっしゃったのでしょうか?

東洋エンジニアリング 原田:

そうですね、コロナの影響でテレワークが増えたこともあり、動画の使用も増えました。特にDXoTの内容は複雑なことが多いですし、間接部門の社員がエンジニアリング部門の取り組みを理解するのも簡単ではありません。そこでアニメーションにしてわかりやすく発信しています。そういった動画制作はDXoT推進部を中心に、多くの部門と協力しながら作り上げています。

JimakuAIの実際の導入事例 - グローバルコミュニケーションの新しい形とは

東洋エンジニアリングはJimakuAIをどのように活用し、社内のグローバルコミュニケーションを改善したのでしょうか?具体的な事例とそのインパクトについてお聞きしました。

マニュアル動画を英語化 - 海外メンバーへの情報伝達の効率化

インタビューの様子(中央:原田様)

マニュアル動画にJimakuAIで英語字幕をつけた動画

マニュアル動画にJimakuAIで英語字幕をつけた動画

JimakuAI 高木:

それではJimakuAIを最初に利用して頂いたケースについてもお伺いさせて頂きます。最初にご利用頂いたのはマニュアル動画でしたね。

東洋エンジニアリング 原田:

はい、当初は国内向けにツールの解説動画を作成し、社内講座で使用していました。しかし、海外拠点のメンバーにもそのツールの利用促進のため、動画を共有したいと考えていたところ、以前話を聞いていたJimakuAIを思い出しました。この方法なら、制作側の作業も少なく、手間なく情報を発信できます。そして、英語に翻訳した字幕をマニュアル動画につけて、すぐに共有できるようにしました。

JimakuAI 高木:

その動画を見たユーザーからのフィードバックはどうでしたか?

東洋エンジニアリング 原田:

フィードバックはとても好評でした。ツールの解説動画なので、動画内の操作に合わせて翻訳字幕を見ることができ、視聴者からは読みやすい、わかりやすいというコメントをいただきました。

これまで外国人社員のために、重要な動画の内容は文字起こしをしてから翻訳してテキストで提供することはありました。ただ今回のようなマニュアル動画であれば、動画に合わせて英語字幕とともに視聴することが可能なので、特に有効だったのではないかと思います。ツール自体の表記は日本語でしたが、UIは変わらないので、そのような動画にはとても合っていると感じますね。

日常の会議にも応用 - 外国人社員に対する理解度促進

JimakuAI 高木:

社内の週次会議にもご利用いただきました。この動画に字幕をつけることを考えたきっかけは何でしたか?

東洋エンジニアリング 原田:

それまでJimakuAIでいくつかの動画を試した中で、ボソボソと話す内容もしっかり認識される印象がありました。そこで複数人が話す動画や会議動画にも適用できるのではないかと思い、会議動画にも使用しました。

この会議はあるタスクメンバーの週次会議で、外国人社員も含まれます。日本語と英語が混在して話している場面もありますが、外国人社員の中には日本語が得意でないメンバーもいますので、その外国人社員に会議の内容を深く理解してもらうため、動画に英語字幕をつけようと考えました。日本語の部分を精度高く伝えることができ、分かりづらかった部分や聞き逃した部分もしっかりキャッチアップできる点で、非常に有効だったと思います。

現状はこの週次会議の動画を日本でのみ共有していますが、JimakuAIを使用することでリアルタイムに共有できるというメリットがあるので、今後は海外拠点のDX推進メンバーにも共有していくのが良いと考えています。

DX推進における動画と翻訳字幕の活用

JimakuAI 高木:

そして直近でご利用頂いたのが、成果報告会の動画でした。こちらの動画についてもう少し教えていただけますか?

東洋エンジニアリング 原田:

はい、その動画はDXoTで取り組むタスクの一つの、全社向け成果報告会の動画でした。日本のオフィスで働いている外国人社員と海外拠点のメンバーに共有したいと思い、英語字幕をつけることにしました。

以前は資料のみを翻訳ツールで自動翻訳して、テキストで共有していましたが、今回は動画も字幕付きで共有できるようにしました。発表中にデモンストレーションのシーンなどもあるので、その部分がより動画の効果で伝わりやすくなったと思います。テキストだけでなく動画でも共有できるというのが、これまでとは違う点ですね。

字幕の力で言語の壁を超える - JimakuAIと歩む新しい挑戦

JimakuAIへ期待することとは一体何でしょうか?その未来と共にお聞きしました。

最後にJimakuAIがもたらす本質的な価値についてもお話頂きました。

JimakuAIへの期待と今後の展望

JimakuAI 高木:

ここまでは、これまでの御社でのJimakuAIの活用についてお伺いさせて頂きましたが、JimakuAIに期待することや、今後の展開についてお聞かせいただけますか?

東洋エンジニアリング 原田:

一つに、弊社は社内用語というか、自社特有の単語が多いですが、辞書登録のような形で固有名詞も正しく表示されるととても助かります。最近はその辺りの機能も強化されており、特に修正も少なく動画を共有できるようになってきたと感じています。

また現在は私が社内の字幕依頼を全て処理していますが、徐々にJimakuAIを利用したいという部署や人が増える可能性があります。各ユーザーがそれぞれJimakuAIに依頼ができるようになると嬉しいです。

加えてユーザーが自分で動画をアップロードして、字幕の修正までUI上でできる機能があるとより良いと思います。フォントや透明度、文字の大きさなども調整できるとさらに便利だと感じますね。

またこれまでは動画を英語化する、という使い方がメインでしたが、今後は海外拠点のプロジェクトや現地での活動を日本に共有する際にも役立つと思います。日本でも英語が得意ではない方に、英語で動いている現場の活動を見てもらうことも一つの用途かもしれません。

字幕は言語の壁を超える効果的なコミュニケーション

JimakuAI 高木:

これまでのケースを踏まえて、ずばり、字幕をつけることによる効果や本質的な価値はどのように感じられていますか?

東洋エンジニアリング 原田:

コミュニケーションの本質は相互理解を高めて、アクションに結びつけることです。そのためには活動シーンに応じてベストな状況を作り上げる必要があり、コミュニケーションにおける言語の選択もその一つです。社内公用語を英語にするという意見も世の中にはあるとは思いますが、当社ではあくまでも言語の選択は、目的に対する手段であると考えており、日本人だけのミーティングであれば、コミュニケーション言語も資料も母国語である日本語を選択することが理にかなっています。一方で、そのコミュニティで生成された情報はコミュニティ外にも広く共有する必要がある場合は、その手段として、共通言語となる英語が必要になり、そこに新たな作業が発生してしまいます。英語の字幕をつける効果としては、日本語だけで情報共有していた内容をスピーディーに海外にも共有できることです。効率性を大幅に改善することで、個々のコミュニケーション効率を最大化させ、かつ、全体最適の視点でもコミュニケーション効率を最大化する可能性を高めてくれることだと思います。JimakuAIは、上記のコミュニケーションの全体最適化を実現させる強力なツールで、言語の壁を字幕が解消してくれるので、多くの人に情報が伝わることが大きな利点だと思います。

これまではマニュアル動画等も、その動画の内容をPDFとしてテキストで共有していました。JimakuAIがあれば動画の力を使って、日本で作成したものを海外に共有、逆に海外で作成したものを日本で共有してグローバルでスキルアップを図る取り組みもさらに加速できるのではないかと思います。

実は、実際に動画編集ソフトを使い、動画に翻訳したテキストを字幕として挿入する、という方法を試したこともあります。しかし、動画を文字起こしして、翻訳して、それを字幕として挿入、と全て異なるツールで行わないといけないので、大変な時間と労力がかかりました。

JimakuAIなら一度にそれらが全てできてしまうので、簡単で早いというのが大きな魅力です。外部にお願いして人力で行うとよりコストがかかりますし、自社でやってもかなりの時間的コストがかかるので、費用対効果の面でも満足しています。

JimakuAI 高木:

ありがとうございます。JimakuAIはまだまだ進化していきますので、ぜひこれからもよろしくお願いいたします!

編集後記:

東洋エンジニアリング株式会社は1961年創業で、アジアはもちろん北米、中南米、ヨーロッパと10ほどの海外拠点を持つ日本を代表するグローバル企業です。この企業のDXを支えているのが、原田さんの所属する多数の部署出身のメンバーから構成されるDXoT推進部です。動画の活用やグローバルコミュニケーションの効率化以外にも、EPC(Engineering, Procurement, Construction)強靭化やナレッジマネジメント等の幅広いDXに取り組まれていらっしゃるそうです。

これだけグローバルに展開されている企業様だからこそ、外国人社員とのコミュニケーションを重要視し、テクノロジーの力を使ってより良い職場環境や働き方を目指している姿に大変感銘を受けました。

「字幕の力で言語の壁を超える」 - これがJimakuAIのミッションです。言語の壁を超えるのは難しい。でもJimakuAIがあれば字幕という形でその壁を超えることができると実際に感じて頂けているという原田さんの言葉が非常に印象的でした。

これからもJimakuAIは、東洋エンジニアリングの「字幕の力で言語の壁を超える」ことに末永く貢献できたらと考えております!

JimakuAIの導入にご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、ぜひ以下までご連絡下さい。

contact@jimaku.ai

▼サービス資料のダウンロードはこちら

https://bit.ly/3NvfNW9

一社でも多くの企業様に、字幕の力で言語の壁を超える体験をして頂けたらと考えております。

JimakuAIをどうぞよろしくお願いいたします